2009-10シーズンのプレミアリーグの “ビッグ4” は、それぞれのチームが異なるシステムを採用してスタート。 フォーメーションを大幅に変更したチームや、その見直しを余儀なくされたチームなど、どんな戦い方でどんな得点シーンが生まれるのか、ウイイレ2010へ向けて今から注目しておきたい。
アーセナル : 中心はやっぱりセスク・ファブレガス
4-3-3

アデバイヨール、コロ・トゥーレと主力を放出し、戦力低下が心配されたアーセナルも、蓋をを開けてみれば豪快なゴールショーで圧巻の勝利、最高のスタートを切った。
4-3-3をメインシステムに採用する2009-10のアーセナル、得意のポジションで奮闘する左サイドのアルシャビンに、Vペルシとベントナーがポジションを替え、流動的な3TOPを形成する。
ウォルコットやエドゥアルドなどFWの駒は豊富だし、いよいよロシツキーが復帰すれば、アデバイヨールの抜けた攻撃力の低下など全く気にならない。
また、ソングやデニウソン、ディアビなど守備的MFの頼りがいも大幅にアップし、新加入のCBヴェルメーレンも難なく溶け込むことに成功。ゲーム内でどこまで能力が反映されるか分からないが、2009に比べて守備力もアップしたのではないだろうか。
セスクは他のプレーヤーを、他のプレーヤーはセスクを常に意識し、流れるようなパスワークと、3TOPを活かしたカウンターを駆使し、実は昨シーズンより一回りスケールアップした戦力になっているかもしれない。
チェルシー : 心臓部はエッシェンとミケルの CMF
4-3-1-2

アンチェロッティお得意の「4-3-1-2」にシステムを変更し、攻撃の中心にランパードを据えたNEWチェルシー。発言が一転二転したデコも、このシステムなら何とか居場所が確保できそうだ。
“最恐コンビ” と自ら言ったかどうか分からないが、ドロクバとアネルカの2TOPは、オールマイティなフォワードだけにその対処に苦労する。
しかしもっと厄介なのは、彼らが開いたスペースに、決定力のある「ランパード」や「バラック」が飛び込んでくるのを想定しなければならない事。
もっともこの攻撃陣が安心してプレイできるのは、戦術眼・スピード・守備力・スタミナ、全てにおいて卓越した能力をもつ「エッシェン」の存在があるからこそ。
チーム全体のバランスをとり、パス能力にも磨きがかかったミケルと共に、影でチェルシーをコントロールしていると言っても過言ではあるまい。
まだまだ始まったばかりのシーズンだが、必ずしも完璧に機能しているとは言いがたいこのシステムと、トップ下にいるランパードに違和感を覚え、少しばかり不安を抱いてしまうのは考え過ぎだろうか…。
マンチェスターU : 孤軍奮闘?空回り? ルーニーのイライラ
4-4-2

開幕戦こそ地力で勝利したものの、オーウェンが先発出場した2戦目は、昇格チームのバーンリーによもやの敗戦。
ロナウドのお膳立て、我が強いプレーの束縛から解放されたルーニーの大活躍を期待していたが、いなくなって初めてわかるというもの… それはそれで持ち味が発揮されていたのかもしれない。
ベルバトフとのコンビは悪くないと思うのだが、全体を見渡すと、やはりもう一枚シュートまで持っていける得点力のある中盤が欲しいと感じる。
システムも柔軟に変更する百戦錬磨のファーガソン。
このままズルズルとはならないはずで、現在のメンバーをどんなアイデアで立て直すのか楽しみだ。
多彩な攻撃パターンを掴んだ リヴァプール
4-2-3-1

世界最高のパサーの一人、シャビアロンソを失ったリヴァプール。「昨シーズンと同じパフォーマンスを見せれるか」という心配は、開幕戦で現実のものとなってしまう。
とにかくボールが繋がらないで攻めきれないという退屈なゲーム内容で、まさに「負けるべくして負けた」といえる試合だった。
良質なパスの供給源を失ったのは当然大きいが、アロンソがいる昨シーズンは「セカンドトップ」と言ってもいいポジションで活躍したジェラードに、高い位置でリズム良くボールが渡らなくなっていた。
ところが一転、2戦目のストーク戦はホームで4-0と圧勝する。やや低めの位置取りでプレイをしたジェラードは、自身がゴールを目指すよりも、ゲームをコントロールすることに重点を置いていた。
カイトが中に絞り、ジョンソンの効果的なオーバーラップが何度も見られたし、ダイナミックかつ素早いボール回しを経て、センターサークル付近から豪快に駆け上がるジェラードの姿もあった。
待望の攻撃的サイドバックを手に入れ、アクイラーニが上手く溶け込んでくれれば、アロンソの穴を埋めて余りある戦力に変貌してくれると思う(願う)。
トーレス-ジェラードだけでない、昨シーズンには見られなかった多彩な攻撃を披露し、悲願のプレミア制覇を成し遂げてくれるのではないか(願う)。